「統計的なこと」を直感はよく間違える、の話。

 

ありますよね。

知らない場所にいて、直感で「こっち!」という道を行ったら間違った道であること。

 

けど、今日の直感はそれとは少し違うお話。

 

今日のお話は「統計的」な直感の話。

 

なにそれ?って思うと思うけど、まずは直感についてみていこう。

 

 

直感とは:

直感 《名・ス他》

理性を働かすというより、感覚的にただちにとらえること。「ーを働かす」
(引用:Google 検索)

 

つまり、思考せずに判断すること。

 

でも、自分はどんな時に直感が働くのかってパッと思いつかない。

あなたも?よかった。

 

でも、こう言われたら思いつかないこともない。

 

「直感は観察を元に行われる」

 

自分はこう言われると今にも角を曲がりそうな車のことを思い浮かべることができた。

 

あなたは自転車や車が角を曲がる直前に行う動作を思い浮かべられるであろうか。

 

そう、曲がりたい方向とは逆の方向に膨らむのだ。

 

曲がり角の付近で右に膨らむ車を見た瞬間に、「あ、この車は左に曲がるな」と思う。

 

これは思考ではなく直感だと思う。

 

ここで、気づいて欲しい事がある。

 

それは、「直感は経験に基づく」という事。

 

つまり、膨らんだ方向と逆の方向へと曲がる車を今までに見た経験から、直感により判断を行なっているのである。

 

ここまで直感についての話。ここから本題。

 

この質問に直感で答えてもらいたい。

 

「20代の人でLINEを使っている人の数はどのくらい?」

 

 

 

Thinking time....

 

 

 

多くの人はおそらく9割以上と答えたのではないだろうか。限りなく100%に近いと直感では感じつつ保険で9割と答える人も多いと思う。

 

そして、そう答えた人らはみんなLINEユーザーであるはずだ。

 

これは、自分の友達でLINEをやっていない人がいないという経験から、「ほとんど全員やってる」という直感から答えが出されている。

 

しかし答えはこうだ。

 

gaiax-socialmedialab.jp

 

20代の人口の8割である。「ほとんど全員がやっている、保険をかけて9割」と直感では感じていたのに、実際には「8割弱」で5人に1人はやっていない。

 

これは転職を考えている20代の人の割合、20代男性の恋人のいる割合、20代女性の「やせ型」と診断される人の割合とほぼ一緒だ。

 

news.careerconnection.jp

news.biglobe.ne.jp

www.sankei.com

 

このことは「LINEをやっていない人が周りにいない」という経験によって直感が間違いを犯すという事の例である。

 

「LINEをやっている人がほとんどである」というのは、日々の観察によって統計的に自分の中に蓄積された経験である。

 

このように、統計的なデータと自分では思っている事が、実は限りなく主観的で偏ったデータであることにほとんどの人は気づいていない。

 

感覚で「それはみんなやってます」とか言ってしまう人、気をつけよう。あなたの周りだけかもよ。

 

あと、こんな質問されねーよって言う人もいるけど、されてるのに気が付いてないだけだよ。

 

というわけで、統計的な直感は間違いを犯すって話でした。

 

ちゃお〜👋

 

結論

「自分の当たり前は往々にして間違っている」ということに自覚を持とう。

 

参考文献